先週、郵便局に行きました。
小さな郵便局で、近くに大きな郵便局がある、ということもあり、普段はお客さんがあまりいません。
ですが、その日は違ってました。義援金を送る人たちで、一杯。
郵便局員も、ひたすら振込をしているため、「0番からはじまる振込先には、この用紙ですよ。」とか「あなたは、どこに振り込むの?」とか、お客さん同士で教え合っていました。私がプリントアウトして行ったのは日本赤十字社の振込先だったんですけど、隣にいたおばあさんにも見せて、一緒に記入しました。
6年前の今日、福岡では福岡西方沖地震が発生しました。
福岡って、ホント、地震がない県だったんです。一番被害がひどかった玄海島に、震度計が設置されてなかったくらいですし、学校の防災訓練も、火災のほうがメインだったと思います。だから地震が発生したあの日、猛スピードで迫ってくる地響きを聞いたときも、地震だと思いつかなかったんです。
比較的大きな都市で発生した地震にしては(その日のうちに全島民避難勧告がでた玄海島以外は)、被害が少なく、避難した人たちに物資もすぐに届いたのですが、それでも地震酔いに悩まされたり、マンションが立ち入り禁止になって、退去を余儀なくされた方が沢山います。
でもその時、本当に本当に沢山の方が福岡の事を心配してくれました。同じ福岡の人も、怖かったのは一緒なのに、いろいろと助けてくれました。
私たちが体験した地震とは、比べ物にならないほどの、国難、とも言えるこの非常事態。郵便局で送金していた人たちのなかには、6年前のことを思っている人もいたと思います。
歌手の松山千春氏が、
「知恵があるやつは知恵をだそう。力があるやつは力をだそう。お金があるやつはお金をだそう。『自分には何もだせないよ・・・』っていうやつは、元気出せ!」とラジオで言っていたそうです。
私には、道をつくる技術も、放射能漏れを防ぐ手だても、薬や食料を届ける力もありません。
だから、それ以外のできることをみつけ、続けようと思います。