風が吹いた

a0007078_16361271.gif福岡ドームに、ソフトバンクホークス VS 楽天の試合を見に行きました!
なんと、夫がスーパーボックスを当てたのデス!
しかもその日は、9年ぶりにドームの屋根が開きました。開いているのを見たのは初めて。隣接するホテルと夕日がキレイでした。
ドームの開閉って、かなりお金がかかるんですよ。「低迷しているチームに良い風を。」ってことで開けたみたいデス。

a0007078_16364276.gif部屋は全体的に、ソフトな色使い(シャレじゃないデスよ)。
ゆったりと寛ぐことができマス。

a0007078_16371186.gif専用のドアからバルコニーへ。
椅子が座り心地が良く、小さなテーブルもあるので、ゆったり飲みながら観戦できマス。
ちなみに、部屋にはTVも置かれていマス。解説をききながら観戦できるのも、良いデスね。

a0007078_1638240.gif食事はメニューが豊富。どれも美味しかったデス。
スーパーボックスがあるフロアは、応援グッズやお土産を売る店も利用者専用の場所があり、下に買いにいかなくてもOK。
ほとんどの部屋は企業がもっているみたいで、接待や福利厚生に使われている様子。まわりはサラリーマンが多かったデス。
屋根を開けたおかげか、ソフトバンクホークスは勝ちました。
勝った時にあがる花火も見れて、大満足!でした〜。

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by privatecafe | 2008-09-22 16:41 | GETS!?

夏の終わり、恋心など 2

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その缶を受け取った瞬間、私は唐突に思い出した。あまりにも突然に、あふれてきた記憶。
そうだ、あれは真夏のグラウンド。「日射病になるといかんけん、日陰のベンチにおれ。」と父に言われた。後ろに小さな川が流れていて、試合をみるのに飽きた私は、水に入った。遊び疲れて、草むらに寝転がって、足だけ浸していたっけ。冷たくて、気持ちよくて、いつのまにか寝てしまった。
その私を起こしたのは、誰だった? 私のほっぺたに、冷えた缶を押し付けて、「試合終わったよ。」と覗き込んだあの顔は・・・。
私はびっくりして、佐々木君を見た。「あ、思い出した?」と嬉しそうな顔。そう、目の前の、この顔だ。

「俺はすぐにわかった。一緒に遊んどったのに、急に静かになって。見たら、草むらの中で口ば開けて寝とうもん、あれは忘れられんね。」私が後ろに落ちないように、向かい合って立ち、支えながら話す彼。
「次の試合も、優子ちゃんと遊べるかいな、って思ってついて行ったけど、会えんかった。来んかったろう?」「ソフトボールに、興味がなかったちゃもん。」と答える私の頭を、ぽんぽん、となでながら「俺も。何度かついて行ったばってん、優子ちゃんに会えんかったし、もう行かんくなった。」と佐々木君は優しく言う。
「4歳しか違わんとに、この人、大人のごたあ。」と思った私は、急に恥ずかしくなり、彼からちょっと目をそらした。
よ〜く見ると、確かにかっこよか? でも私は、ほんの数時間前までは、彼より、焼き鳥の方が重要だったのだ。暗闇、水のせせらぎ、ささやく声や、重なった手、ああ、この人のこと「好いとう。」かも、と感じる瞬間。今にして思えばそれは、私が知らなかった、甘美だけれどほんの少し切ない世界に、本格的に足をつっこんでしまった瞬間でもあった。親にはちょっと、言えないような。

あの夜から、20年以上がたった。先日、実家に帰った時、佐々木君の話がでた。私の父が偶然会ったらしく、「いい男になっとった。」そうだ。そしてなんと、既に2回離婚していて、現在3度目の結婚生活らしい。
ま、確かに彼はモテるだろう。中学3年生で、あのフェロモンやったもんね。
ふいによみがえった、甘酸っぱい記憶。「またいつか、思い出すかいな?」庭のしおれた朝顔を見ながら、ぼんやりと思った。
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by privatecafe | 2008-09-03 12:46

夏の終わり、恋心など 1

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小学校6年生の夏休み、幼なじの加奈子と真由美の3人で、近所の夏祭りに行った。
住宅街横の原っぱは、中央が盆踊りのスペースになっていて、周辺はぐるっと、出店に囲まれている。子供会で出している店に、親がかかりっきりになっているので、私たちは勝手にぶらぶらしていた。

かき氷を食べていたら、加奈子が私のTシャツの裾をひっぱった。「何?」と言うと耳元で「あの人。私がかっこいいって言いよった人。」とささやく。指された方を見ると、一人の男の子が立っていた。「誰?」「お姉ちゃんと同じクラスの佐々木君。この前、家に遊びに来とったと。バリバリかっこいいとって。」「ふーん、加奈子ちゃんのお姉ちゃんと同じってことは、中学校3年生?」「うん。」そんなことを話しながら、もう一度、彼の方を見た。
あれ? こっちに近づいてくるっちゃけど。「こっちに来ようよ。」と加奈子に言うと、「加奈子ちゃんのこと、気がついたっちゃない?」と真由美。ふ〜ん、なら、私と真由美は邪魔やろう? と思った私は、かき氷も食べてしまったことだし、焼き鳥に行こうとした。ところが、「久しぶり、元気やった?」とその佐々木君は、私の前に立ちふさがったのだ。

加奈子も真由美もびっくり。それ以上に私もびっくり。
私は一瞬、不審者を見るような目をしたと思うが、彼は「鈴木さんちの優子ちゃん、やろ?」と、私に話しかける。はい、間違いありません。でも私はこの人知らんよ。一生懸命、記憶の糸をたぐり寄せるが、思い出せん。そんな私に、「ずっと前やけど、親父のソフトボールの試合で会ったことあろう?」と、少し残念そうな彼。
確かに、私の父は趣味でソフトボールチームに入っている。練習や試合は週末なんで、ときどきついて行った。同じような子どもが何人かおった。でも、今は行っとらんし、幼稚園か小学校入学したての頃で、たまにしか会わない男子の顔なんて、覚えとらん。
加奈子は「え〜すごか〜。小さい頃会っただけなのに、優子のことば覚えとうげな。」と佐々木君を褒める。
好きなのはわかる、けど私をダシにせんで、と思っていたら、「だって、全然かわっとらんもん。」と彼。私以外は、全員笑った。

その後、何故か4人で、ぶらぶら。私は内心面白くなかったが、加奈子は目がハートになっていて、すんごくかわいかったので、彼女に免じて、黙っていた。
お祭りも佳境に入り、盆踊りの音楽が流れ出した。私は親によばれたので、加奈子と真由美は先に踊りの輪に入っていった。「この後、打ち上げがあるけん、先に帰っとけ。」と言う両親から、鍵をあずかり戻ると、佐々木君だけが立っていた。
彼の横に並び、しばらく、踊っている人たちを見ていた。楽しそうで、キレイだ。
不意に佐々木君が、私の手をとった。見上げると、「ね、どっか行かん?」と言って、私をひっぱる。あわてて加奈子と真由を呼ぼうと振り返ったが、人にまぎれて、見えない。
人ごみをぬけ、住宅街をぬけ、静かな川が流れる橋のところまで来た。
彼は、無言で怒りのオーラを発している私に、「二人で話がしたかったけん、ごめん。」となだめるように言う。そして、ニコニコしながら、橋の欄干に座り足をぶらぶらさせていた私に、自販機で買ったジュースを手渡した。
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by privatecafe | 2008-09-03 12:34 | OTHERS...