その指に

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夫の祖母は、今年86歳になる。現在はかなり弱ってしまい、ケアセンターでお世話になっている。
だんだんと、寝ている時間が多くなって、会いに行っても、話す事ができない。

その祖母がまだ元気だった頃、私に、指輪をくれた。繊細なプラチナ台に、楕円の翡翠が、留めてあるもの。先日、サイズ直しと磨きに出したのだけど、今日、きれいになって戻ってきた。

数年前・・・、そう、夫と祖母、私の3人で旅行した時だ。指輪をくれながら、「この先、私も何があるかわからないから、元気なうちに渡しとこうね。」と言っていた祖母。私は笑って「まだまだ大丈夫だよ。また一緒に温泉行こうね。」って答えたっけ。
お嬢様だったけど、気取ったところが全くない彼女を、私は好きだった。自分の祖母を既に亡くしているので、仲良くしていきたいって思っていた。
あの時、今の状況を想像する事は、できなかったな・・・。ま、当たり前のことだけど。

ありがたくいただいたその指輪、実は、ずっと仕舞ったままになっていた。当時20代だった私には、少々、大人っぽ過ぎた。正直、石の存在感の方が大きかったのね。
先日、アクセサリーを整理していて、久しぶりに指輪を手に取った。指に置いて、鏡であわせてみた。ふむふむ、そろそろ良いかも、と思った。

祖母の華奢な指にはまっていた指輪は、今、私に受け継がれた。今度これをはめて、彼女に会いに行こう、と思ってる。
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by privatecafe | 2006-09-22 16:37 | OTHERS...