目覚めたのは・・・。

a0007078_12102910.jpg
『UNITED ARROWS』で、真っ赤な帽子を買った。ウールとアンゴラなので、柔らかくて、暖かい。冬は黒っぽい服が多いので、アクセントにしようと思って。

私が、「お洒落としての帽子」に目覚めたのは、大学生の頃。デパートで、帽子売り場の社員さんに、声をかけられたことから。
そのデパートでアルバイトをしていた私。ある日、帽子売り場の横で、おばさまに「ちょっと、ちょっと。」と呼び止められた。休憩所に行く途中だった私は「何ですか?」と寄って行った。
おばさまは「ねえ、これ、秋冬の新作なんだけど、ちょっと被ってみない?」と言いながら、茶色いサテン地のハットを私に見せた。言われるままに被ってみたら、「あ、やっぱり!」とおばさま。「??」な私に、彼女はにっこり笑って言った。「あなた、帽子が似合う頭よね〜。」
「え?頭?」とびっくりした私に、おばさまは、「これも被ってみて、あ、これも。」と次々に帽子を手渡す。そして、「いや〜、何でも、似合うわね。ちょっと、この子、見てよ。」とパートさんたちまで呼ぶ騒動に発展。いろいろ試し、被り方を習っている間に、休憩時間は終わった。

おばさまの、言葉が効いたのか、それ以来、帽子を集めるようになった。キャスケット、中折れ帽、チープなキャップから、はては「エルメス杯にでも被って行くのか?」っていうドレッシーなものまで。30個近くある。
そして、そのおばさまの言葉は、そっくりそのまま、夫に受け継がれている。夫は、帽子を試着する私の横で「いや〜、何被っても、似合うね。」としみじみ。
その言葉をききながら、鏡を見ると、「あなたは、帽子が似合う。」と言ってくれた、おばさまの事を思い出す。一緒に鏡を覗き込んで、「いいじゃな〜い。」と言ってくれた彼女のことを・・・。
[PR]

by privatecafe | 2004-12-03 12:55 | FASHION&BEAUTY