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80%?!(11月13日)

80%?!(11月13日)_a0007078_7543113.jpg朝食は、ティフィンルームへ。案内された席は窓際で、中庭の噴水がよく見える。しぶきがキラキラと舞って、清々しい。観光客が、入れ替わり立ち替わり、写真を撮っている。夫は、チーズ入りのオムレツを焼いてもらって、ニコニコ。ジュースやパンも、美味しい。

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食べ終わった後、私はSPA、夫はプール。
プールにはバーがあり、置いてあるマッチは、ちょっぴり、ノスタルジックな感じ。周辺は、このホテルを囲むように、高層ビルが立ち並んでいる。ここだけが、別世界のように、静か。夫は、コーヒーを飲み、雑誌を読み、そして、うつらうつら。

80%?!(11月13日)_a0007078_7553660.jpgSPAが終わって、夫をむかえにプールに行くと。空がどんよりと曇っている。「一雨きそうだね。」と部屋に戻った途端、たたきつけるような雨音が。
部屋に傘はあるけど、外出は無理そうなので、荷物の整理をはじめた。14日の1:15発の飛行機、福岡には朝8:00着。ホテルの配慮で、今日は23:00まで部屋が使えるので、のんびりできるな〜。

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パッキングや、お昼寝をしていたら、雨は上がっていた。ホテルのアーケードを散策する為、部屋を出る。
ブランド、貴金属、食品・雑貨などなど、お店が沢山入っている。もちろん、レストランやバーも多いので、かなりの賑わい。いろいろ見て回っていたら、あっという間に時間が過ぎる。

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にじんだような灯りが、ポツポツと灯りはじめた。
シンガポール最後のディナーは、ホテル内のコートヤードで。緑が茂った中庭の、大きな大きなパラソルの下、シンガーのムーディーな歌声を聴きながらの食事。ケースから、食材(シーフード)を選び、調理法もお好みで。
席に案内された後、メニューを持ってきてくれたウェイターが「今朝、お会いしましたね。」と話しかけてきた。「ティフィンルームかしら?」というと、彼は「そうです、僕が紅茶をつぎました。」と嬉しそう。
「日本人、ですよね?」ときくので、頷くと、「ボク、ニホンゴ、スコシハナセマス。」と言うので、びっくり。
彼の名は、ジョン。ラッフルズに来る前は、同じくシンガポールのシャングリラホテルで働いていたらしい。「そこは、お客様の80%が日本人です。」って聞いて、またまたびっくり。なるほど、嫌でも日本語覚えるよ。
「コーヒー?コウチャ?」「ワタシキクヒト、アナタエラブヒト。」「アイシテマス。」などなど、毎日使うものから、一体いつ使うんだ?っていうものまで、日本語を披露してくれた。
私たちが、泊まっている間、日本人には1、2度会ったくらい。シャングリラホテルの80%に比べれば、極端に少ない。せっかく覚えた彼の日本語も、宝の持ち腐れ?
食材を選び、出来上がりを待っている間、シャブリを飲む。ふと、思った。彼がシャングリラで会った日本人たちは、結構いい人が多かったんじゃないかな?日本人に嫌なことされたり、変な事されていたら、私たちに、「日本人ですか?」って嬉しそうに話しかけないよね、多分。
中華風に調理してもらった料理は、どれも食べやすい。あさりやオマールエビなど、プリプリしていて、最高。量や食材、ほとんど、ジョンがアドバイスしてくれた。本当に感謝。
彼は忙しく働きながらも、いろいろ話をしてくれる。出身はマレーシアのクアラ・ルンプールで、シンガポールに来る前は、ドイツやイギリスにも住んだらしい。夫が「クアラ・ルンプール?えぇっと、『KLタワー』?」と言うと、「わ〜、知ってるんですか?一度行ってみてください。マレーシアは、すっごくいいところなんです。食べ物も、安くて美味しいですよ。」と嬉しそう。
音楽と彼のステキな話をききながら、食事を済ませた。席を立つと、彼は離れたテーブルから、手を振ってくれた。「ありがとう、ジョン。」と言うと、さらにブンブンと、手を振ってきた。彼の笑顔を見て思う。彼がマレーシアを愛しているように、私も、日本人であることに誇りを持ちたい。彼の仕事ぶりに、プロ意識の高さとパワーを感じたように、私も、もっとガンバらねば。

80%?!(11月13日)_a0007078_7571262.jpg部屋に帰って、ゆったりとお風呂に入る。上がって、機内で着る服と別に、パッキングせずに残しておいた、シルクのトップスを着る。ホテルを出る前、ロビーの横にある、『ライターズバー』へ行くのだ。
気持ちを落ち着かせ、口を爽やかにする為に、私はグラスホッパーを頼む。夫はスミノフのロック。ロビーを横切る、着飾った人々を見ながら、最後の夜、最後の酒。

80%?!(11月13日)_a0007078_7573769.jpg22:00、荷物を運んでもらい、チェックアウト。タクシーに乗り込み、空港へ。クリスマスのイルミネーションが、キラキラと溢れている街から遠ざかる。道には、背筋がピンと伸びた、沢山の人々が歩いている。
さようなら、ラッフルズ。さようなら、シンガポール。楽しい一時を、ありがとう。

by privatecafe | 2004-11-29 07:59 | TRAVEL